適応障害

               

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適応障害

2020年04月06日
「精神疾患の分類と診断の手引」P239

A.はっきりと確認できるストレス因子に反応して、
そのストレス因子の始まりから3カ月以内に、情緒面または行動面の症状の出現。

B. これらの症状や行動は臨床的に著しく、
それは以下のどちらかによって裏付けられている:
(1)そのストレス因子に暴露されたときに予測されるものをはるかに越えた苦痛。
(2)社会的または職業的(学業上の)機能の著しい障害。

C. ストレス関連性障害は他の特定の第1軸障害の基準を満たしていないし、
すでに存在している第1軸障害または第2軸障害の単なる悪化でもない。

D. 症状は、死別反応を示すものではない。

E. そのストレス因子(またはその結果)がひとたび終結すると、 症状がその後さらに6カ月以上持続することはない。

▶該当すれば特定せよ:
急性:症状の持続期間が6カ月未満の場合
慢性:症状の持続期間が6カ月以上の場合。
定義により、症状はストレス因子またはその結果が終結した後6カ月以上持続することはない。したがって、慢性という特定用語は、慢性のストレス因子または結果が長く続くようなストレス因子に反応して、その障害の持続が6カ月以上の場合に適応される。

適応障害(Adjustment Disorders)は、
主要な症状を最もよく特徴づける病型に基づいてコード番号がつけられる。
309.0 抑うつ気分を伴うもの(略)
309.24 不安を伴うもの(略)
309.28 不安と抑うつ気分の混合を伴うもの(略)
309.3 行為の障害を伴うもの(略)
309.4 情緒と行為の混合した障害を伴うもの(略)
309.9 特定不能(略)

コード番号をつける上での注意
多軸評定では、ストレス因子の内容は、第4軸(例:離婚)にあげておくことで示すことができる。

(出典) AMERICAN PSYCHIATRIC ASSOCIATION : Quick Reference to the DIAGNOSTIC CRITERIA from DSM-Ⅳ,1994 : 高橋三郎・大野裕・柴矢俊幸・共訳: DSM-Ⅳ 精神疾患の分類と診断の手引, 223~224頁, 医学書院, 1995より, 著者一部改変.
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