防衛機制⑥

               

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防衛機制⑥

「職場のメンタルヘルス」P95

K.逆転(インバージョン、すり替え)
はっきり意識させられてしまうと不快になったり、
不安感を感じたりしそうなことを、ひっくり返して自分に受け入れられやすく加工することをさす。
ある女性に恋をして、
それが拒否されたとき「彼女は私を愛している。しかし私はそうでない」とか、
さらに「私はもともと彼女のことは虫が好かなかったが、彼女が熱をあげていた」とすり替え加工して、
そして自尊心を守ろうとしたりする。
物事によっては、この逆転加工で自分のストレス源を片付けてしまうのもよい。
しかし、現実をあるがままに見ず、いつまでもこの状態にとどまっていると、成長はストップして自己愛的な人格傾向に陥る。

L.抑圧(リプレッション)
自分で意識してしまうと、とても耐えられそうにない本能・衝動や感情・考えなどが、
意識の表に出ないように閉じ込めようとする自我の働きをさす。
自分の恥部・醜悪な部分に対して「見猿・聞か猿・言わ猿」の状態を保つことで、
自分の安定性を保とうとすることを抑圧という。
それを認めてしまうと、心の平安が破られてしまうことを無理に他人が引きずり出そうとすると大きな抵抗が起こる。
時にはパニックを起こしたりもする。
誤解のないように言い添えると、職務遂行上の失敗をあくまで認めないのは“抑圧”ではない。
これは、むしろ受動攻撃性の人格傾向による場合が多い。



(出典) AMERICAN PSYCHIATRIC ASSOCIATION : Quick Reference to the DIAGNOSTIC CRITERIA from DSM-Ⅳ,1994 : 高橋三郎・大野裕・柴矢俊幸・共訳: DSM-Ⅲ 職場のメンタルヘルス, 89~190頁, 医学書院, 1995より, 著者一部改変.
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